国際政治について

 おはようございます。

今回はクリスマスも目前に未だ争いをやめることのできない我々の稚拙さを嘆きつつ懺悔の言葉を書き記します。

この言葉がイスラエルの人々にもアラブの人にも届かない事を知っています。

一個の人間の力は脆弱で、私の言葉はさらに力をもちません。

しかし私はある理由からこれを告白する事を定めました。


誰が人を傷つけたいと思い生まれでるのでしょうか。

誰が自分のそして家族の幸せを願わず、進んで自爆していこうと生まれ出るのでしょうか。

全てには所以があり、治世者の良識はそれをとどめることができません。

憎しみの連鎖は、その行為の成就が彼らの心を満たす事も、また平安をもたらす事もないと知っています。

しかし彼らは彼らの信念を捻じ曲げることもできない生き物だという事もいたいほど知っています。

たとえ我が子らが報復の連鎖の犠牲になったとしても、悲しみはすれども自分の衝動を抑えることはできません。

私たちはいったいどんな世界を生きているのでしょうか

一粒の麦に喜びを得、たゆまぬ努力の成果に他者が微笑んでくれればという一涙の承認欲求に飢え、少ない時間の中で形なき爪痕を残すべくもがき苦しむ

私たちはいったいどんな世界を生きているのでしょうか

僕を救ってくれたキリスト教は敗北者の中の宗教でした

僕が身に染みている仏教は永遠の輪廻にただあることを教えてくれた宗教です

僕が知らないイスラム教はどんな宗教でしょうか

僕が聞きかじっただけのユダヤ教は本当は、どんな宗教でありたいのでしょうか

私が知っているロシア人アンナは、祖国の人々の多くに嫌われ体制に抹殺されましたが、彼女の勇気を誇らしく思い、未だに忘れることができません。

彼女が多くのチェチェン人を愛し、そしてまたそれ以上にロシア人を愛し、筆上の論壇で身一つで堂々と体制に対し戦いつづけた人間だったからです。

彼女は残念ながら殺されてはしまったけれども、それは無駄だったのでしょうか?

彼女は全く無駄に虫けらのように負けてしまったのでしょうか。

プーチンを取り巻く体制派は彼女の排除には成功しましたが、それでアンナが愛した祖国もチェチェンも未だなくなった訳ではありません。

今はロシア人の大半が忘れ去ってしまっているけれども、いつかきっと思い出してくれると不思議と信じられます。

何故か、・・・・それは、アンナが信じて疑わない真に虐げられた人へ向けられた良心が、人間本来の生物的衝動だったからに他なりません。

私たちは本能的に誰かとつながっていたいと思ってしまいます。

それは、パレスチナ人だからだとかユダヤ教徒だからとか、ましてや日本人だからという理由ではありません。

私たちが人だからです。

イタイと涙をながしている人をみたら助けたいと思うのが情です。

おなかがすいた子らにお菓子をあげたら満面の笑顔を向けて「サンキュー」と返してくれたら幸せな気持ちになるのは偽りの心ではないはずです。

ただ人は経験というフィルターの呪縛にとらわれてしまう生き物なので、自分のそして誰かの恨みに干渉されがちになってしまいます。

誰かが、あの民族は僕らの民族を根絶やしにしに来るぞ!!と言ったら怖くなるし、今まで見たこともない民族という枠組みの連帯感や意識が芽生えて防衛反応が出てきます。

まだ始まってもいない殺戮に憎悪の時間を無情に費やしてしまいます。

ただここであえて誤解を承知で言うと私たちにそんなくだらない時間を過ごす余裕があるのでしょうか?

誰かに奪われたものを取り返すために相手を憎み続けるのに費やす時間はあなたにとってそれほど価値のある事なのでしょうか。

人の生涯は、私たちが思っている以上に儚く短いものです。

その数倍の時間を費やしたとしても恨みが晴れることはありません。

しかしその相手と手をつなぐことも人には(あなたにも)できます。

あなた方の先祖ラビンとアラファトができた事なのですから。

奪い返す事より手に触れ話し合うことを一旦は選択したのです。

今の現状はパレスチナにとって苛烈になりつつあります。

一時のパンと薬を提供してくれる同胞と言われるアラブの人々が存在するからです。

彼ら多くの人々の行動は良心からでてきていることは事実ですが、その全てがそれである事はありません。

そしてその一部の恣意的な活動が大半の良心を駆逐することも歴史の必然です。

しかし、だからといって彼らがパレスチナの人々の(あなたの)運命を左右するのは間違っています。

あなた方はあなた方が最善であると思う選択をしてください。

あらゆる反対を乗り越え手を携えたラビンは同胞に殺されました。

次に覚悟せねばならないのは誰でしょうか。

ネタニヤフではありませんし、彼はその選択はしないでしょう。

ではどちら側のいったい誰なのでしょうか。

世界の人々は無責任にかわいそうだと声をかけるでしょうし、現地に行って助けてもくれるでしょうし一緒に涙も流してくれるでしょう。

しかしその人たちは、その願いや行動がすべからく無駄で悲しみの根源を断ち切る事のないものだとも十分承知しているのです。

決断するのも、行動を起こすのも生きとし生けるものの特権です。

そして許すのも許さないのも、その人にあたえられた本当に唯一の権利です。

アジアにある遠き島国の小さきはしための願いではありますが、悲しみの淵におられる方々の身前に平安が訪れん事を切に願い祈ります。

ロシア国民を私物化しウクライナ人を平気で殺戮した治世者がガザ市民を心にもなく養護する姿に霧鐘な怨嗟の声をこめてここに書きしめします。


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